こんにちは、高専専攻科のうたかたです。
この記事を読んでいるあなたは高専に合格したか高専を受けようか悩んでいる人でしょう。
合格された方はおめでとうございます。これから受験だという方は合格できるように頑張ってください。
さて、この記事では高専の寮について現役の高専生の目線から正直に話していきます。
これから入学する人にはどんなところか想像がつきにくいところだと思うのでできるだけわかりやすく紹介していきます。(わかりにくいところがあったら、コメントでもTwitterでもいいので教えてください)
・高専の寮って規則とか厳しいの?
・部屋って何人部屋?1人の時間は作れる?
・ご飯は美味しい?
・洗濯とかってどうやってるの?
・先輩は厳しい?
本題に入る前に私について簡単に自己紹介をしておきます。
私は現在高専の本科を卒業して高専の専攻科という所に通っています。
現在は退寮していますが、高専本科のⅠ年生〜3年生の3年間寮にいました。
なので、けっこう新しい情報を提供できると思います。
では、前置きはこの辺にして早速本題に入っていきましょう。
目次
高専の寮ってどんなところ?
ここからは高専の寮がどんなところなのか1つ1つ紹介していきます。
ここで紹介されていないけど、分からないこととか有ったらコメント、下のアンケート、Twitterなどで教えてください。
できるだけしっかりと答えていきます。
寮って規則とか厳しいの?
A.低学年(特に1年生)は厳しい
寮自体の規則はそこまで厳しいということはありません。
ご飯やお風呂の時間が決まっていたり門限が有ったりする程度です。
他に、寮の行事に参加なかったり、部屋の鍵を掛けないと違反点数をつけられたりする場合もありますが神経質になって気をつける物でもありません。
普通に生活していれば問題ないものです。
ただし、低学年は独自に先輩からルールを課せられるようです。(他の学校は分からないが、うちは1年生用のルールがあった)
例えば、ご飯や風呂は○時以降にしかダメ!とか○時以降は部屋から出たらダメ!とかがありました。
ご飯や風呂に関しては混雑を避けるという目的があってのルールでした。(寮では1年生〜5年生、先生や留学生も同じ時間帯にご飯を食べるからめちゃくちゃ混雑する)
あと、高専には体育会系のノリが残っているところがあります。
私のところでは1年生は入学してから入学してから4日間くらいと夏休み明け、ルールを破った時に「あいさつ練習」というものがありました。
これはどんな練習かというと、名前の通りあいさつを大きな声でするための練習です。
1年生を廊下に並ばせて1時間くらい「おはようございます」と大声を出させるものです。昔からの伝統だったらしいですが、めちゃくちゃ嫌でした。
なんでこんなことをするのかというと、1年生は先輩に対して大きな声であいさつをしないといけないのでそのための練習ということと、いくら自由な高専だからといっても上下関係は大切にしないと組織が回らなくなるため、調子に乗りすぎるなという警告の意味もありました。
今では、昔からの悪い伝統を無くし、新しく良い伝統を作っていこうという方針であいさつ練習は無くなっています。
部屋って何人部屋?
A.1〜3人部屋
寮の部屋は最初は3人部屋、学年が上がるにつれて2人部屋、1人部屋となることが多いです。
ここではうちの高専の寮での部屋割りについて紹介します。
1年生:3人部屋
2年生:3人部屋or2人部屋
3年生:2人部屋
4年生:1人部屋or2人部屋
5年生:1人部屋or2人部屋
こんな感じで最初は3人部屋、学年が上がるにつれて1人部屋がもらえるという感じなっています。
1人の時間は作れる?
A.ほとんど作れない
寮ではほとんどの時間で誰かと一緒にいることになります。
1人になれるのはトイレの時くらいです(笑)
同じ部屋の人と話したり、他の部屋の人でも簡単に来ることができるので、完全に1人の時間を作るのは難しいです。
でも、これは悪いことばかりじゃなくて、休日とか夜とかでも友達と遊べるし、テストとか課題で分からないところがあったら頭の良い人に聞きに行く事もできます。
私の場合、最初の頃は1人の時間が取れなくてストレスに感じていましたが、3年目になる頃にはむしろ分からないところをすぐに聞けたりして快適に感じていました。
まあ、いざとなったら、部屋の鍵を閉めて、イヤホンでもすれば周りのことは気にならなくなるので問題ないかなと思います。
洗濯とかはどうしているの?
A.寮の洗濯機で自分で洗濯する
寮には洗濯機があります。
だいたい、1階ごとに5個〜10個弱くらいついています。
それとは別に洗濯機がまとめて置いてある場所もありました。
で、洗濯するのは良いんですが、洗濯物を干すところがないので、ほとんどの人は乾燥までかけていました。一部の人は部屋の中にハンガーなどで干していましたが、部屋が狭くなるのでやっている人はあまりいませんでした。
私のところでは、洗濯機の数が足りなくて、洗濯機争奪戦が繰り広げられていました。できるだけ人がいない早朝に起きて洗濯したり、同じ部屋の人と一緒に洗濯したり工夫していました。
ちなみに、洗濯するときは洗濯機の前にカゴを置いておいて、洗濯が終わったらそのカゴに入れてもらえるようにしているんですが、その時に違う人のカゴに洗濯物が入っていたり、洗濯物の1部が無くなっていたりすることもよくありました。
特に靴下が片方だけなくなるというのが多かったです。
先輩は厳しい?
A.最初は厳しいです
上でも言った通り、1年生のうちはルールを覚えたり、上下関係を身につけさせないといけないので、先輩はかなり厳しめに接していました。
でも、普段からずっと厳しいわけじゃなくて、ルール違反をしたりした時に厳しくしているだけで、普段部屋とかに行ったら優しく接してくれます。(人にもよりますが)
ご飯は美味しい?
A.美味しくないです
全部の寮のご飯が美味しくないわけではないと思いますが、少なくとも私がいた寮はご飯が美味しくなかったです。
全体的に美味しくなくて、たまに本当に食べられないくらい不味い時があります。
私が高専にいる間に一度業者が変わって、ご飯がちょっと美味しくなったのですが、それでも焼け石に水な感じで美味しくなかったです。
それでも、寮で毎日ご飯を食べていると慣れてきて、大抵のものは食べられるようになります。(美味しくなったんじゃなくて、慣れただけ)
特に、入学式の日に出る「ちらし寿司」が食べられるようになったときは、慣れたんだなと感じました。(1年生の時は完食できなかった)
Wi-Fiはある?
A.大抵あります
今は授業でもパソコンを使った課題が出る場合が多いので、寮でもWi-Fiがある場合が多いです。
ただし、使える時間に制限があったり(消灯時間までとか)、速度が遅かったりします。
私が1年生の時はまだWi-Fiがなくて、毎月通信量を気にしながらスマホを使っていました。
今ではWi-Fiがありますが、みんなが使うのでめちゃくちゃ速度が遅くて、ひどい時にはYouTubeも見れない時があります。
エアコンはある?
A.あります
僕が1年生の時はなかったんですが、いつの間にか設置されていました。
ただ、エアコンは使える時間や温度が制限されているので、自由に使えるわけではありませんでした。
例えば、6月○日からは○時〜○時まで、7月からは○時〜○時みたいな感じで使える時間が制限されていましたし、温度も寮の管理室で管理されているので自由に温度を変更することはできませんでした。
あと、だいたい消灯時間でエアコンをも消えるので、夜はかなり暑くて扇風機でなんとかしていました。
外出はできる?
A.門限までならできます
寮には門限があります。
門限は8時〜10時の間くらいが多いみたいです。
私のところは制限がけっこう緩かったんで、2年生以降はこっそり外に行ってました。
あと、何か特別な理由があって門限までに帰れない場合でも、寮の職員さんに言って許可を貰えばOKです。
家に帰ることはできる?
A.できます
寮では帰省というシステムがあります。
これは帰省届けを出していれば家に帰ってもいいよというルールです。
休日は、この帰省届けを出して家に変えることができます。
平日は原則できないんですけど、特別な理由があるならOKでした。
寮に持っていった方がいいもの
入寮すると、寮でずっと生活するわけですから、必要なものを揃えておかないとかなり不自由な思いをすることになります。
例えば、冷蔵庫やハンガーは必須です。他にも部屋が臭いことが多いのでアロマディフューザーなどを使うと快適に生活できます。
ただし、持ち込んでいいものについては寮ごとにルールが定められているので事前に確認しておきましょう!
参考程度に私が実際に寮生活をしていた時に持ち込んでいたものをザッと紹介しておきます。
・冷蔵庫
・パソコン
・ハンガー
・加湿器
・アロマディフューザー
・お菓子
・飲み物
・カップ麺
・ドライヤー
・お風呂道具(シャンプーなど)
・洗濯洗剤
・鍵(机の引き出し用)
・爪切り
・扇風機
・ゲーム機
テレビなども欲しいところですが、3年生まではダメ!みたいなルールがあったので持ち込んでませんでした。
上のリストの中で絶対に必要なのが、机の引き出し用の鍵です。
これは、貴重品の保管のためです。
寮ではいろんな人が部屋を自由に出入りできるので、物がなくなることがよくあります。
中には、財布や腕時計がなくなったということも聞いたことがあるので、必ず貴重品を安全に保管できるように鍵を用意しておきましょう!
私の場合は南京錠を使っていました。
鍵のサイズなどについては、寮に実際に見学に行って確認しましょう。オープンキャンバスの時などに寮の見学をしたいといえば、見学させてくれると思います。
この記事で紹介していることは私の実体験に基づくものです。
他の高専では違うこともあると思うので、1つの意見として捉えてください。
寮に入ろうと思っている人へ
ここまで寮について色々話してきましたが、寮はとてもいいところです。
最初のうちは辛い思いをすることもあるかもしれませんが、その辛いことを一緒に乗り越えた友達は大事な友人となりますし、多くの経験を積むことができます。
自分を律し、成長するために寮に入るという選択もありですよ。
ちなみに、入寮が自由なところでは、途中から寮に入ることもできますし、自分に合わないと感じたら退寮することもできます。
あなたの高専生活が楽しくなりますように。