こんにちは、うたかたです。
今回はタイトルから分かるように高専の本科を卒業した後の進路についての話です。
高専卒業後の進路といえば、「就職」のイメージがかなり強いですが、就職だけじゃなく進学する人も最近は多くなってきています。
実際に私は高専本科を卒業した後、専攻科に進学しました。
この記事では、高専から大学への進学にはどんなメリットがあるのかについて紹介していきます。
目次
高専から大学に進学するメリット
大学卒の方が給料がいい場合が多い
高専卒よりも大学卒の方が基本的に給料が良いです。
なんでかというと、学位の問題です。
大学卒が「学士」という学位がもらえるのに対して、高専卒は「準学士」がもらえます。
これは大学が高校と合わせて7年間勉強していて、高専が合わせても5年間しか勉強してないからです。高専卒は大学卒ではなく、短大卒と同じような扱いを受けます。
せっかく就職しても、大卒の同期に最初から差を付けられているのが嫌だと感じる人は進学しましょう。
推薦でいける場合が多い
いざ、大学に進学しようと思っても、「入試は大丈夫かな」「合格できるかな」と心配になるひとが多いです。でも、実際のところはそんな心配いりません。基本的には、大学には「推薦」でいけます。
推薦の場合、面接と簡単な小論文、TOEICなどで合否が決まります。ただし、高専からの進学の場合、大体は毎年先輩がそこの大学に進学しているので、よっぽどのヘマをしない限り合格することはできます。
とにかく、大学への推薦の条件をしっかりと満たせるように頑張りましょう。
競合相手が弱い
高専から大学への進学が普通よりも簡単な理由は他にもあります。
それは競合相手が弱いことです。
どういうことかというと、一般的に大学に進学するときはセンター試験などを受けて、成績上位の人が入学できます。この時の競合相手は、「全国の高校3年生」です。
それに対して、高専からの進学は、「3年生への編入学」になります。この時の競合相手は、「同じ高専5年生か短大卒」になります。
高専からの進学の場合は普通に比べてまず圧倒的に競合相手が少ないです。
しかも、高専は専門がはっきりと別れているので、他の専攻だった人と競合しても負けることはありません。
ここから分かるように、高専からの進学は「敵」がいないので、落とされる要素がありません。
大学で扱う知識は高専で勉強したものがほとんどなので余裕
これは、大学に進学した後の話なんですが、大学の授業で扱う内容は高専で勉強したものがほとんどです。
高専はもともと「高校+大学」の内容を5年間で詰め込んでやろうという学校です。なので、高専卒業時には大学卒と同等の知識、技術を身につけていることになります。
一回やったことをもう一回復習してる感じなので、他の大学生より楽に授業についていくことができます。
あと、単位の話ですが、大学にもよりますが、編入学したら高専で習う専門科目の単位を最初から認定してくれるという制度があります。
これを使えば、編入した後に、1年生からの単位を全て取らないといけないってことにはならなくなります。
こういった制度がある大学に進学すれば、さらに良いでしょう。
人脈が広がる
大学は人がたくさんいます。
高専は大体が1学科40人程度で5学科程度あるところが多いんじゃないかなと思います。この場合、1学年200人、1年生〜5年生の本科生合計で1000人程度になります。
これと比べて、大学は1万人以上が在籍しているところも多く、日本大学に至っては約7万人が在籍しています。高専の70倍ですね。
これだけ多いと、全員と友達になるなんてことはできないと思いますが、出来るだけ多くの人と知り合いになっていくことは将来の選択肢を広げることに繋がりますよ。
就職を先延ばしできる
最後は、進学する人の8割くらいが考えているであろうことです。
「高専卒業だけど、就職したくないなー」って考えている人も結構多いと思います。まだ働きたくないから進学するというのアリな選択だと思います。
日本では、新卒にはブランドがあり、新卒だから入れる、中途だから入れないということもあります。そんな大事な新卒を適当に決めてあとで後悔しないように、いったん進学して進路をじっくり考えるのも良いと思います。
まとめ
この記事では高専から大学に編入学するメリットについて紹介しました。
高専というと就職しかないと思う人も多いとは思いますが、進学という選択肢もあるということを知っておいてください。